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フォレスト・コーミング

結城伸子さんの「海と森の標本函」という
本の中で「beachcombing」ビーチ・コーミングは
「海辺を梳くように探す」という意味で、森の場合は
「フォレスト・コーミング」と書かれていた。

この本では、著者が今まで海や森で拾い集めてきた、
ちょっとヘンテコでも美しいモノの写真、それらをきれい
に洗浄し煮沸や漂白をして、標本にするようなやり方が
たくさん紹介されている。

そこに写っている海洋生物名や植物名の種類から属性
原産地まで細かい表記も。また「いつどこで誰が採取したか
のラベル」をつけると楽しみが増えるとか、飾り方まで
とにかく親切な本で著者のヘンテコ自然物に対する偏愛?
がたっぷり詰まった楽しい本なのでした。

ここで気が付いたことがひとつ。
この本に惹かれたのは、ここに写っているヘンテコ自然物
がわたしも大好きだからなのですが、わたしは標本
(コレクション)にすることには、まったく興味がないこと。
また名前も属性も原産地も調べて記録することもしないで
あろう事実。(教えてもらったら、嬉しいのだけどね。)

それよりも、それを「どう使うか」に興味を持ってしまう。
どう飾るか、これで何か造れないか、デザインの元に
したろーという作家的発想。また、それを「どこで誰に提案
するか」をすぐ考えている商売人目線が、いつもアタマから
離れない。

つまり、そのモノに興味があるのではなく、あくまでも
「それ、と自分(他人を含む)の関係性」の方に気持ち
がいつも向いている。(それさえも俯瞰していたい。)
自分で自分のことがよく解らなくなるけれど、こうやって
ひとつの「タカラモノ」をみつけたとき、その先にある行動
パターンでその人の本性がちょっぴり解るような気がした
のです。

フォレスト・コーミングというほど立派な話ではないが
覚えたてのその言葉を使いたくて、公園で葉っぱ採取。
もちろん、来週の雑誌撮影用よ。(ふふふ)